どうもー🌈NEMU(ネム)です✨
今回は、AIで作ったフルカラーの漫画17ページについて、私の作り方を最初から最後までまとめて解説します🌈

作ったのは『月蝕綺譚 ―エマとネムの物語― 動植綵絵』。
月蝕の夜に姿が薄れていくエマと、それでも絵を描きつづけるネムのお話です。
絵は1枚残らず、AIに描いてもらいました。
使った道具、作る順番、AIに渡した指示の実物まで出します。
読み終わったら、あなたのキャラクターでも同じ順番で作れるように書きました😊
完成した漫画は、この下でそのまま読めます。左右のボタン、または指で横に送って、17ページめくれます📖

















※『月蝕綺譚 -Luna Occulta-』の公式の二次創作ガイドラインに沿って作ったファン作品です。公式の作品ではありません。
この漫画のエマは、『月蝕綺譚』というゲームのキャラクターです。
作っているのはイケハヤさん。個人開発とは思えないクオリティで、キャラクターがAIでその場で言葉を返してくれるゲームです🌈
私は、この世界の絵を見て「描きたい」と思いました。それがこの漫画の始まりです。
のぞいてみたい方は、こちらの会員ページからどうぞ👀(私の招待リンクです)
https://vibe.co.jp/luna-occulta/tsukimidai?en=KDMKP8&no=6
使った道具は2つ。あとは見本の絵
使った道具は、この2つだけです。
- Claude Code(文章やプログラムを書いてくれるAI)… シナリオ、作画の指示書、でき上がりの確認
- CODEX(パソコンの作業をまかせられるAI)… 作画。中に入っているお絵かき機能「Image 2.0」を使って描いてくれます
どちらも、毎月払っているAIの月額料金の範囲で使いました。
見本の絵として、月蝕綺譚の公式の三面図(キャラクターの顔・髪・服を、向きを変えて1枚にまとめた設定の絵)も使いました。
漫画を作る順番の土台にしたのは、けいすけさんの漫画スキル(AIに漫画づくりの手順を覚えさせる説明書)です。
そこに、この作品のための決まりを自分で足していきました。
記事の最後に、Brain(作り方の教材が売り買いされている場所)のリンクがあります。
作る順番は7つ
全体の流れはこうです。

- 最初に決める(ページ数・カラーか白黒か・出てくるキャラ・絵のサイズ)
- シナリオを書く
- キャラクターの見本をそろえる
- コンセプトアート(作品の世界を1枚にまとめた絵)で、舞台を決める
- ネーム(ページごとの作画の指示書)を書く
- 作画する(何枚も描いてもらい、いちばん良い1枚を選ぶ)
- 表紙と、読む場所を作る
ひとつずつ見ていきます👀
① 最初に決めること
描き始める前に、次のことを先に決めました。
- 題材 … 月蝕綺譚のエマとネム。先に作っていたPV(紹介動画)の世界を漫画にする
- ページ数 … はじめは13ページの予定(シナリオを書き直すうちに場面が増えて、結果は17ページ)
- カラーか白黒か … フルカラー
- 出てくるキャラ … エマとネムの2人
- 絵のサイズ … 横1024×縦1536の縦長で、全ページ同じ
カラーか白黒か、出てくる人数は、途中で変えると全部描き直しになります。
だから最初に決めて、あとから動かしません。
ページ数だけは、話の中身しだいで動きます。
絵のサイズも、頼むときに毎回書きます。
それでも少し違う大きさの絵が返ってくることがあるので、選び終わってから、公開用に白い余白を足して17ページの大きさをそろえました。
② シナリオを書く
シナリオは、Claude Codeに書いてもらって、私が読んで直す。これを繰り返しました。
何度か書き直して、第5稿で17ページの話に決まりました。
シナリオの最初のほうには、ページの中身より先に、この作品の「芯」を箇条書きで置きます。
実際に置いた9つの芯から、話の骨になる4つを短くまとめると、こうです。
- 月蝕が、幻から色を奪う。だからネムには、エマが見たくても見えない
- エマは「ネムはもう自分を忘れて、絵に夢中になっている」と思い込んでいる。本当のことは、読者とナレーションだけが知っている
- ネムが何のために描いているかは、途中までばらさない
- ようやくエマが見えたネムの一言が「みーつけた」
芯を先に書いておくと、ページを直すときに迷いません。
「このページは、どの芯のためにあるのか」で決められるからです。
キャラクターの口調も、ここで書いておきます。
エマなら、一人称は「エマ」、ネムのことは「ネム」と名前で呼ぶ、話し方は「〜だよ!」「〜でしょ?」。
第3稿と第4稿のシナリオは、ブラウザで開いてその場で書き直し、そのまま保存できるHTML(ブラウザで開けるページのファイル)の形にしてもらいました。
文字を直すたびにAIに頼まなくてよいので、直しがとても速くなります。
③ キャラクターの見本をそろえる
AIに「この子を描いて」と伝えるための見本です。
今回は、月蝕綺譚の公式の三面図を、作画を頼むたびに読み込ませる決まりにしました。
三面図は、公式サイトの「正典シート」のページで配られています。
https://vibe.co.jp/luna-occulta/fanworks/canon
月蝕綺譚の正典シートは、このページで、AIに読み込ませてよいとされています。
ほかの作品のキャラクターで作るときは、先にその作品の公式の決まりを確かめてくださいね。
具体的に参照したのは、この2枚です。


大事なのは、見本だけでは伝わりにくい所を、文章で足すことです。
今回はこう書き足しました。
- エマの角は1本だけ。耳は人間の丸い耳(とがった耳にしない)
- エマとネムは、ほぼ同じ背丈
- エマの槍の穂先は、角と同じ「長くまっすぐな円錐」。濃い紫〜黒に、赤いらせんの筋
三面図に写っていない物(今回なら槍)は、別の絵を見本に足して渡します。
見本に無い物は、AIが自分の想像で描いてしまうからです。
槍を描くページでは、槍が描かれた自分の作品の水彩画を見本に足しました。
④ コンセプトアートで、舞台を1枚に決める
本編を描く前に、コンセプトアートを先に作ります。
入れたのは「夜のすすき野原・立てた大きな画布・欠けた赤い月・エマとネム」です。

2案描いてもらって、良い方を選び、1か所だけ直してもらいました(遠くに描かれた五重塔を消しました)。
決まった1枚は、このあと作画を頼むたびに、見本としてAIに渡す決まりにしました。
「同じ場所」は、文章ではなかなか伝わりません。
背景や光や小物をページごとに言葉で説明すると、少しずつずれていきます。
決まった1枚を毎回見せるほうが、ずっとそろいます。
ただし、この絵は「土地・光・小物をそろえるため」の見本です。
この絵の構図をそのまま写したコマは作らない、とも書いておきました。
写してしまうと、どのページも同じ絵に見えてくるからです。
⑤ ネームを書く
ここが、いちばん大事な工程です。
ネームは、「全ページ共通の決まり」と「ページごとの中身」の2段で作ります。
全ページ共通の決まり
実際に使った指示書から、要点をまとめるとこうなります。
- コマは1ページに2〜3コマが基本(見せ場のページは全面1コマ)。斜めの割り方・コマの大小・重ねるコマも使い、案どうしでコマ割りとアングルを変える。枠線は四辺とも引き切る
- 丸いコマに、キャラクターの顔や姿は入れない。丸で囲んだ中にキャラクターを入れるのは、漫画の表現に合わないからです(差し込みは、角の丸い四角か斜めの割り方で)
- セリフは縦書きの吹き出し。文言は一字も変えない。読む順番は右から左なので、先に読ませるセリフを右に置く
- ナレーションは縦書き・明朝体・白い文字・枠なし。吹き出しには入れない
- 二人が同じコマに入るときは、エマが画面の右、ネムが左(ページで入れ替わると「どっちが誰?」と迷うので、作品の中で変えない)
- 二人はほぼ同じ背丈で、遠近法どおりに描く
- 悲しみや怖さは、目・涙・眉で見せる。大きく口を開けた叫び顔にしない
- 指は5本。着物の袖は両腕とも描く
- 月は赤銅色で、はっきり欠けていること
ナレーションの見た目は、先に作ったPVにそろえました。
最初は横書きで始めて、PVと同じ縦書きの明朝体と描き比べてから、縦書きに切り替えています。
漫画とPVの空気がそろいます🌈
もうひとつ、似た構図を続けない決まりも入れました。
同じ2人を17ページ描くので、同じ場面でも、
「正面・横・後ろ・見下ろし・見上げ」と
「顔のアップ・上半身・全身・引き」の組み合わせを、毎回変えるように書いています。
ページごとの中身(見せ場のP14)
P14のネームの要点は、こうです(原文は、このあと⑥で、頼んだ文と一緒に載せています)。
- 全面1コマ。ネムがエマをぎゅっと抱きしめ、頬を寄せ合う。エマの目尻に涙、口元は笑顔。色は完全に戻り、光の粒が二人を包む。背景に欠けた赤い月とすすき
- セリフは「――みーつけた」。これはネムのセリフなので、吹き出しの尻尾を必ずネムの口元へ向ける。ネムの顔がはっきり見える構図にする
- 3案は「寄り・中間・引き」で、カメラの距離を変える

「誰のセリフか」は、吹き出しの尻尾の向きまで書きます。
誰が話しているかを、絵を見ただけで分かるようにするためです。

⑥ 作画する(何枚も描いてもらって、選ぶ)
指示書ができたら、CODEXに描いてもらいます。
ネームはClaude Codeに書いてもらい、ファイルのままCODEXへ渡す
ここまでの指示書(ネーム)は、Claude Codeに書いてもらって、1つのファイル(05_name.md)にまとめてあります。
CODEXへの頼む文には、こう書くだけです。
「まず 05_name.md を全文読んでください」
長いネームを毎回貼り付けなくても、CODEXが自分でファイルを開いて読んでくれます。
書くのはClaude Code、読んで描くのはCODEX、という分け方です。
頼む文には、決まった数行を入れる
頼む文の最後には、この決まりを入れるようにしました。
- Image 2.0 だけで描くこと。ほかの描き方は禁止
- プログラムで文字を入れたり、絵を合成したりしない
- 描き終わったら自分で絵を開いて確かめ、だめならその1枚だけ描き直す
毎回いっしょに渡した見本は、この3枚です
頼む文には「毎枚必ず読み込む。構図は写さない」と書いて、絵の場所を3つ並べます。
- ネムの正典シート(公式の三面図)
- エマの正典シート(公式の三面図)
- ④で決めたコンセプトアート(この記事の上に載せた、夜のすすき野原の1枚)
この3枚を渡すことを、17ページ共通の決まりにしました。
渡す見本は、1回に5枚までにしています📝 それより多いと、見本が効かないまま描かれたことがありました。
頼み方は「1回に1ページぶん」を、何本も同時に
途中からは、1回に頼むのを1ページぶん(1〜3枚)だけにして、それを5〜6本、同時に出しました。
CODEXは、codex exec という、文字の命令を1行打ちこんで頼む使い方をすると、1本目が終わるのを待たずに、何本も並べて走らせられます。
1枚なら、だいたい4〜10分で返ってきます。
1ページに、何枚も描いてもらう
AIの作画は、同じ指示でも毎回ちがう絵が返ってきます。
1枚を直し続けるより、何枚か並べて選ぶほうが早く決まりました。
採れる絵が無ければ、頼む文を直して、また頼みます。
17ページで、AIが絵を描き上げた回数は168回です(描き直しも含みます)。
1ページにつき、少ないページで2枚、多いページで9枚の候補を並べて選びました。
同じP13でも、構図の指定を変えて頼むと、こんなにちがう絵になります。

二人の顔を近くに寄せる構図を指定した回。3コマで、顔に寄っています

ネームどおりに頼んだ回。斜めのコマ割りで、二人の全身を見せています
候補を見るときに、確かめる6つ
候補を見るときは、⑤で書いた決まりが守られているかを、この6つで目で確かめました。
- セリフが一字一句同じか
- 吹き出しの最後の文字まで入っているか
- 読む順番(右から左、上から下)
- 立ち位置(エマが右、ネムが左)
- 二人の背丈がそろっているか
- 服・袖・指(服が抜けていないか、指は5本か、袖は両腕か)
候補は、ブラウザで並べて見られるHTMLにしてもらい、要らない案を「不採用」で落としていく形で選びました。

何枚あっても、目で見比べて押していくだけで決められます。
⑦ 表紙と、読む場所を作る
表紙は最後に作る
表紙は、17ページを描き終えてから、別の1枚として作りました。
題字は「月蝕綺譚/―エマとネムの物語―/動植綵絵」、キャッチコピーは「見えなくなっても、描きつづける。」です。
キャッチコピーの置き方を何通りも描いてもらい、並べて比べました。

決めたのは、キャッチコピーを画面の下に置き、作者名などのクレジットは入れない縦長の形です。
表紙の文字は、1文字ずつ読む
AIが描いたあとは、必ず1文字ずつ目で読みます。
実際、候補の1枚は、クレジットの「原作」が「漫作」になっていました(笑)
表紙は作品の顔なので、1文字の違いでもよく目立ちます。
読む場所は、スマホで横に送れるページに
漫画は、画像を縦に並べるだけだと、スマホではとても読みにくくなります。
そこで、指で横に送るだけで1ページずつ読めるページを作って、作品棚に置きました。
Xでは、1つの投稿に画像が4枚までなので、PVの動画と一緒に、17ページを5つの投稿につなげて出しました(#月蝕綺譚 のタグ付きです)。
『エマとネムの物語-動植綵絵』約1分30秒PV動画と 全17pのカラー漫画(#月蝕綺譚 Ver)完成です‼️🌈✨
— NEMU(ネム)@AIマルチクリエイター (@NEMUNFT) 2026年8月24日
Substackにも同じものを置いてあります。
https://substack.com/@nemunft/note/p-212491186?utm_source=notes-share-action&r=8to3yp
まとめ:決め手は3つの準備
17ページ作ってみて、今回の気づきはこれです。
決め手になったのは、この3つです。
- コンセプトアートを1枚決めて、毎回見せる(舞台と空気がそろう)
- 全ページ共通の決まりを書く(立ち位置・背丈・文字の種類・読む順番)
- ページごとに「誰が・どこで・どんな顔で・何を言うか」まで書く(吹き出しの尻尾の向きまで)
ここまで書いておけば、あとはAIに何枚も描いてもらって選ぶだけです。
採れる絵が無いときに見直したのも、まず頼む文のほうでした。
描くのはAI。最後にどれを採るかは、自分の目で決めました✨
あなたにも、漫画にしてみたいキャラクターはいませんか❓👀
私の漫画の土台は、この教材のスキル
AIで漫画を作る手順が、1つのスキルにまとまっている教材です。
今回の17ページも、このスキルの順番(シナリオ → ネーム → 作画 → 検品)が土台になっています。
コンセプトアート・立ち位置の決まり・斜めのコマ割り・CODEXでの作画は、その土台に私が足した部分です🥰
まずはこの土台をそのまま1本通してみて、そこから自分の作品用に魔改造していきましょう🌈
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よろしくお願いします🌈✨
NEMUでした‼️

